おばーちゃんが

おばーちゃんが

私が働き出して２ヶ月

先週久しぶりにおばーちゃんに会った

行くといつもお小遣いをくれるおばーちゃん

行くときは悪いと思いながらも毎回期待してた

おばーちゃんは絶対笑顔でくれるから

先週久しぶりに会った

「仕事休みなの？」

「そうだよ」

いつもみたいにお菓子もいっぱい出してくれて

いつもみたいに笑ってた

帰り際に

私はまた悪いと思いながらもお小遣いくれるの期待してた

でもくれなかった

帰りの車に乗り込んだときわかったけど

高校生の弟にはあげたんだって

寂しくなった

本当はお小遣い欲しいわけじゃなくて

お小遣いに意味があるんじゃなくて

私は子供で、孫なんだと

思えてたのが好きだったんだなって

すごく寂しくなった

もう、子供じゃないってことに、なっちゃったんだね、おばーちゃん

そりゃ、わかるよ、もう

子供じゃないけど

私は子供扱いされたい甘えん坊なんだ

周りに大人扱いされるのも

慣れるのに時間がかかるし

辛いけど

身内にされるのが

一番辛かったなんて

ここにきてわかった

おばーちゃん